美容室開業を目指す方にとって、最大の関心事は「開業資金」ではないでしょうか。
開業までにどのくらいの資金が必要なのか、資金調達の方法にはどのような選択肢があるのか、不安や疑問を抱える方も多いはずです。

本記事では美容室開業に必要な資金の相場から具体的な内訳、さらには融資を含めた現実的な資金調達の方法まで、徹底的に解説していきます。美容室開業を成功させるための資金面での準備について、必要な情報をお伝えします。
美容室開業に必要な資金とゼロからの開業は可能なのか
美容室の経営を夢見ているものの、資金面での不安を抱えている方は多くいらっしゃいます。「資金がない状態でも美容室は開業できるのだろうか」という疑問について、現実的な観点から詳しく解説していきます。
資金ゼロからの開業は現実的ではない
結論から申し上げますと、資金ゼロでの美容室開業は極めて困難です。美容室の開業には平均して1,000万円程度の資金が必要になります。内訳としては店舗取得費用、内装工事費用、シャンプー台などの美容器具、開業後の運転資金、集客のための広告宣伝費など多岐に渡ります。
資金調達の方法として、金融機関からの事業融資や企業・投資家からの出資、クラウドファンディングの活用、各種補助金・助成金の申請などが考えられます。しかし、全額を調達することは非常に難しく、ある程度の自己資金がなければ開業は現実的ではありません。
特に新規事業者への融資審査は非常に厳格で、担保や事業実績がない場合は融資を受けることが困難です。また、経営が軌道に乗るまでの運転資金や、予期せぬ支出への備えも必要となります。
近年は開業支援サービスも増えていますが、それでもなお最低限の自己資金は必須です。美容室経営の夢を実現するためには、まず資金面での準備を十分に整えることが不可欠といえます。安易な開業は経営破綻のリスクも高くなるため、慎重な事業計画と資金計画が求められます。
美容室開業に必要となる具体的な費用と相場額
美容室の開業には様々な費用が発生します。ここでは具体的な費用項目と相場について、詳しくご説明します。
内外装工事
美容室開業費用の約半分を占めるのが内外装工事費用で、平均476万円が必要となります。
特にシャンプー台の設置には大規模な配管工事が必須です。設置台数を減らすことで費用を抑制できますが、営業効率に影響するため、慎重な検討が求められます。
居抜き物件の活用やDIYの導入により工事費用を削減できる可能性もありますが、施工品質の確保は必須です。
美容器具
スタイリングチェアやシャンプー台、パーマ機器など、基本的な美容器具の購入には70~100万円程度の費用が発生します。高級機器の導入はさらなる費用増加につながるため、開業当初は必要最低限の機器での運営を検討しましょう。
什器備品
什器や備品などの設備費用は100~200万円が一般的です。中古品やアウトレット品の活用で経費削減が可能な分野ですが、施術に使用する薬剤やヘアケア商品の品質は維持する必要があります。
広告宣伝費
新規開業の美容室にとって、効果的な宣伝活動は不可欠です。ウェブサイトやSNSの開設、販促物の制作、集客システムの導入など、様々な施策を組み合わせることで集客力を高めることができます。経営の安定化に向けて、適切な広告宣伝予算の確保が重要となります。

美容室開業における資金調達の主要な3つの方法
美容室の開業には相当な資金が必要となるため、自己資金だけでの開業は困難を伴います。資金調達の選択肢について、実現性の高い方法をご紹介します。
金融機関からの融資
日本政策金融公庫の調査によると、開業資金の平均調達額のうち、約6割が融資によるものです。しかし、自己資金が乏しく営業実績がない場合、民間金融機関からの融資獲得は容易ではありません。
一方で、日本政策金融公庫では創業融資や経営改善融資など、自己資金が少なくても申請可能な制度を用意しています。具体的な数値に基づいた説得力のある事業計画書を作成することで、融資を受けられる可能性が高まります。
投資家からの出資
ベンチャーキャピタルや個人投資家、クラウドファンディングなど、出資を受ける方法も増えてきました。特にSNSで影響力のある方は、クラウドファンディングでの資金調達が期待できます。
ただし出資を受ける際は、経営の自由度に影響する可能性もあるため、契約内容を慎重に確認する必要があります。
補助金・助成金制度の活用
国や自治体が実施する各種補助金制度も、資金調達の重要な選択肢となります。創業助成金や小規模事業者持続化補助金など、複数の制度が用意されています。
補助金申請には詳細な事業計画書の提出が求められ、支給も後払いとなるため、当面の運転資金は別途確保しておく必要があります。申請を検討する際は、各自治体の制度内容を事前に確認することをお勧めします。
美容室開業のための融資申請手順
日本政策金融公庫から融資を受けるための具体的な手順をご説明します。事前の準備から実際の資金受け取りまでの流れを詳しく解説していきます。
創業計画書の作成
創業融資を受けるには、具体的な数字に基づいた説得力のある創業計画書の提出が必要不可欠です。この計画書には、事業概要や収支計画に加え、以下の項目を明確に記載する必要があります。
- – 設備資金の詳細(店舗、美容器具、備品など)
- – 運転資金の内訳(仕入れ、人件費、広告費など)
- – 資金調達方法(自己資金、借入金の区分)
- – 月次の売上予測と返済計画
特に設備資金に関しては、具体的な見積書の添付が必須となります。
融資申請の具体的な手順
融資申請の手続きは以下の流れで進みます。
1. 事前相談の実施
電話やインターネットで融資に関する相談が可能です。不明点の確認や申請方法の詳細を把握できます。
2. 必要書類の準備
創業計画書に加え、本人確認書類や設備の見積書など、複数の書類が必要となります。法人の場合は履歴事項全部証明書も求められます。
3. 面談の実施
提出書類の内容について詳しい質問を受けます。事業計画の実現性や返済能力を確認されるため、具体的な説明ができるよう準備が必要です。
4. 融資実行
審査に通過すると、借用証書の作成後、指定した銀行口座に融資金が振り込まれます。
融資審査では、事業の実現可能性と返済能力が重視されます。しっかりとした準備と説得力のある事業計画の提示が、融資獲得の鍵となります。

美容室開業の融資相談は専門家のサポートが不可欠
美容室開業に必要な資金調達については、専門家への相談がスムーズな開業への近道となります。特に長岡税理士事務所では、美容室開業に関する豊富な経験と実績を持ち、融資実績総額28億円以上を誇ります。
長岡税理士事務所の強みは、銀行員としての経験を踏まえた資金調達のノウハウと、税務・会計の専門知識を組み合わせた総合的なサポート体制です。柔軟なミーティング対応など、現代のニーズに合わせたサービスも提供しています。
美容室開業に関するお悩みやご相談は、ぜひ長岡税理士事務所までお寄せください。
ご相談の際に必要な情報
長岡税理士事務所へご相談いただく際は、以下の情報をご用意ください:
①弊所を知った経由(例:HP検索、インスタグラム、知人など)
②お名前
③生年月日 年齢
④お住まい
⑤連絡先
⑥出店予定場所
⑦業種(例:理容、美容など)
⑧融資 借入希望金額
⑨自己資金額
⑩現在の雇用形態(正社員、業務委託など)
⑪借入希望の銀行先(もしございましたら)
開業に向けた第一歩として、まずは長岡税理士事務所への無料相談をご検討ください。
まとめ:資金ゼロからの美容室開業について
美容室の開業には平均して約1,000万円の資金が必要となり、資金ゼロからの開業は現実的ではありません。内装工事費用、美容器具、設備費用、広告宣伝費など、様々な費用が必要となります。
資金調達の方法としては、日本政策金融公庫などからの融資、投資家からの出資、各種補助金の活用などがあります。特に融資を受けるためには、具体的な数字に基づいた説得力のある事業計画書の作成が不可欠です。
美容室開業の成功には、専門家のサポートを受けることをお勧めします。特に長岡税理士事務所は美容室開業に強く、融資実績総額28億円以上(2024年新規融資実績3億2,000万円以上)を誇ります。
美容室開業の夢を実現するための最適なパートナーとして、長岡税理士事務所が全力でサポートいたしますので、ぜひご検討ください。
開業に向けた第一歩として、無料相談でお話しできること楽しみにしております。
長岡税理士事務所では美容室の開業サポートだけでなく、日々の経営や業務など「美容室の悩みのトータルサポート」も行っています。
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